オジーは複雑? ブラック・サバスがロックの殿堂入り (MTV)

長い、なが〜い悪夢は終わった。8度の挑戦を経て、伝説的なヘヴィメタ・バンド、ブラック・サバスが、来年ついにロックの殿堂入りを果たす。オジー・オズボーンが喜ぶかどうかは別として。

彼らはパンクのパイオニアセックス・ピストルズや、ニュー・ウェーヴのアイコン、ブロンディ、ジャズの神様、マイルズ・デイヴィスや、南部を代表するロック・バンド、レイナード・スキナードらと並んで殿堂入りを果たす。第21回目の授賞式は、3月13日にニューヨークのウォードルフ=アストリア・ホテルで行なわれる。

度重なるノミネーションにも関わらず受賞を逃してきたオジーは、1999年にロックの殿堂に宛てた手紙の中で、「俺たちの名前をリストから外せ。インクの無駄遣いはやめろ。俺たちのことは忘れてくれ。ファンが投票するわけじゃないんだから、ノミネーションなんて意味がない。人生でアルバムやコンサートのチケットを買ったこともないような、業界やメディアのエリートとされる人たちが投票するんだろ。そんな票は俺には意味がない」と述べ、話題を集めた。彼はまた、「現実を受け入れようぜ。ブラック・サバスがメディアの人気者だったことなんてないだろ。俺たちは一般人のためのバンドで、それがぴったりなんだ」と語っていた。

先日UK音楽の伝道入りを果たした、オジーとベーシストのギーザー・バトラー、ギタリストのトニー・アイオミ、ドラマーのビル・ワードからなるブラック・サバスは、長年に渡ってヘヴィメタル界の基石としてその名を馳せてきた。ブラック・サバスがロックの殿堂に選ばれないという事実は、アーティストの選択基準に対する批判を生んでいた。

ロックの殿堂に入るためには、ファースト・レコードのリリースから25年が経過していなければならない。

Gil Kaufman, MTV News