なるほど!

面白いメルマガが来たので紹介します

 JAL(日本航空)の接客基本マニュアルのテキストには、
 このようなアメリカの逸話が紹介されているという。


  3人の男が、ギラギラと照りつける真夏の太陽の下で
  ブロックを積むという単純作業の重労働をしていた。

  「あなたは何をしているのですか?」と通行人が尋ねた。
  1人の男は、面倒くさそうな顔をして、
  「見りゃあ分かるだろう、ブロックを積んでんだよ!」と答えた。

  2人目の男に聞くと、 
  「塀を造ってるんです」と淡々と答えた。

  3人目の男は、キラキラと輝く瞳を上げながら、
  「教会を造ってるんですよ。完成したらきっと、
   大勢の人がやって来るでしょう」と生き生きとして答えた。



 JALで管理職客室乗務員として30年間乗務し、
 2万時間のフライトタイムをこなしてきた黒木安馬氏は、
 算数では「100-1=99」だが、サービス業は「100-1=0」だと語る。
 たった一人の、たった一つの悪印象が全てをダメにしてしまう。

 ファーストクラスという人生成功者集団が好む空間を
 長らく担当してきた黒木氏は、世界のトップクラスの成功者には
 いくつかの共通点があることを観察してきたという。

 その中の一つが、
 会話の中に「しかし」という言葉が出てこないこと。

 その代わり、「なるほどー」とか「ほー、それで」とか、
 こちらがもっともっと話しやすくなるような相槌が返ってくる。

 「だけど、しかし、そうは言うけれど…」
 この言葉はいかに相手を気まずくさせ、会話を分断し、
 それから先にもっと得られたであろう快適さや
 耳寄りの情報をさえぎってしまっていることか。

 JALの顧客満足度調査によれば、
 一つの苦情の裏には26倍もの直接伝わってこない隠れた不満が
 あるそうで、満足したお客様は3人に宣伝してくれるが、
 不満だったお客様はその場では何も言わず、
 後から11人以上に悪口を言うのだそうだ。

 だからクレームは顧客からの信頼の証なのであり、
 「しかし…」という口答えはお客様からの言葉を遮ることになり、
 その後に隠れた不満となって後に破局年を招くことになる。

 だから相手を拒絶する「しかし」を、
 今すぐにでも「なるほど」と置き換えるべきだと黒木氏は語る。


 ※出典は最近読んだこの本からです。
  元日本航空シニアチーフパーサーの黒木氏の著作。
  こういう本いいですね。名言とってもふんだんに入ってます。

 ・出過ぎる杭は打ちにくい! (黒木安馬氏著/サンマーク出版
  ⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763181858/winbit-22/ref=nosim